昭和49年1月28日 
第48号
年頭所感

 初春に神の恵みを寿ほぎて
  生けるしるしある
   日々を送らむ

 明けましておめでとうございます。
 今年の大国様の御霊示は「さばき」の年にはいったと云うことでぼざいました。政治も経済も天地自然も今まで以上に荒れることと思います。
 これまで、私達はお金さえ出せば何でもできる、何でも買える、また自分さえ、わが家さえ、わが会社さえよければ、もうかれば、それで人がどんなに困ろうとも、迷惑しようとも、 そんなことはかまわないと云う大変傲慢な、増長慢な考えにとらわれてまいりました。
 その現れが公害であり、物価の高騰であり、物不足でありました。物が不足すると云うことは無駄使いの結果に他なりません。それにつけこんで、便乗値上げまでして、暴利をむさぼった商社、 商人が暗躍したことも神様は御存知のはずです。
 しかし、このような辛酸をなめるはめになった根本は私達一人一人の心にあります。金や富や物が人生のすべてであると考える即物的、唯物的な考えが私達の心の目を曇らせています。 また、自分さえよければ、それで良いと云う利己的な考えが世の中を毒しています。
 私達がこのような誤った考え方をぬぐい去って、目に見えないものを感謝する考えにたち帰らない限り、大国様の「さばき」は避けられないと思います。
 私達が生かされているのは決して金や富や物によって生かされているのではないのです。「いのち」の根元は神からいただいたものなのです。
 こうした「さばき」の時には、心して目にみえない「いのち」の根元つまり神に感謝し、ただ今、現在、あるものに感謝する生活を送らなくてはなりません。そういう感謝を形にあらわした生活は謙虚で、 慎ましやかで、無駄のない生活のことです。
 年頭にあたり、初心に帰るという意味でも、心友会の信仰の原点に立ち返ってみたいと思います。新しく会員になられた方々も年々増えておりますので、以下創刊号から私達の信仰のあり方を ふりかえってみるのも意義のあることと思います。


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