昭和48年2月8日 
第37号
激動の七十三年

 今年の大国様の御霊示も昨年同様大変荒れる年、天変地異の多い年ということでございました。昨年同様集中豪雨など局地的な天候異常による被害あちこちで起こることでございましょう。 また、政治経済の面でも、変化や変動の多いこともいうまでもありません。
 昨今の物価騰貴は毎日毎日を勤勉に働いて、生計を立てている勤労者大衆の生活をおびやかしています。日本列島改造論が議論される前からのことでしたが、実施されることになった 今ではなおのこと、地価は高騰をつづけ、勤労者大衆のマイホームの夢は高嶺の花と化しております。食料品、日用品の値上がりは主婦の頭痛の種であります。
 また、対外的にみても、日本の国際収支は大幅な黒字を続け、日本からの輸出品のために、自国の経済を圧迫されているアメリカやヨーロッパ諸国は日本に円の切り上げを迫ってくることでしょう。
 物価の騰貴を引き起こすようなインフレ政策を推進してきた政府や政党はその責任を免れることができません。また、国際収支が長期にわたり黒字を続け、インフレのおさまらない 経済体制にも構造的な変化と改革が要求されないはずはありません。政治の面でも、経済の面でも変化や変動が多いということはそういうわけによるものなのです。
 これは私どもがあまりにも神の恩寵を忘れ、目に見えるものばかり、つまり、物質的、経済的利欲にばかり走り、利己的になっていることに対する神の怒りと罰のあらわれであります。
 神は姿、形のないもの目に見えないもの。目に見えないということで、私どもはその存在をすっかり忘れてしまい、形あるものばかり追い求めてきた。その結果、政治や経済の変調に 責めさいなまれることになってしまったのです。
 誰もが神をおそれ、神のおはからい、お恵みに感謝する生活を忘れないでいたら、このようなことにはならなかったはずです。目に見えない神を祭る生活はもっと目に見えないもの、 精神的なものを大切にする生活のことです。物質的、経済的な豊かさを第一義的なものと考えるあまり、私たちは日本列島を公害列島としてきてしまいました。 もはや、そこには心の安らぎを覚え、心身ともにいこえる青い海も、澄んだ川も、山の緑も、おいしい空気も見い出すのが困難な程になってしまいました。 つまり、そこにおいて、目に見えない心の安らぎが犠牲にされてしまったわけです。
 神はそういうことを反省するようつまり目に見えないものをもっと大切にするよう、ひいては神に心を振り向けるよう、天変地異や政治経済面の激変を、私たちの上にふりかからせてくるわけです。
 今年はそういう試練の年、荒れる年でありますから、しっかり大国様におすがりして、平安な毎日をすごされて下さい。


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