昭和48年1月8日 
第36号
年頭所感

 人という 人ことごとく 和になりて 神に詣づる 年のはじめに

皆様新年おめでとうございます。国も平和の中で、家庭も和の中で、皆健康で新しい年を迎えられた事を神に感謝と共にお喜び申し上げます。「国という国、人という人  ことごとく安く穏いに立栄えしめ給え」と毎朝の祈りの言葉の度にベトナム国民の事を思ひ胸が痛みます。早く世界中が平和になりますようにと心から祈ります。 大国主大神はたくさんのお徳があり先月号で記された通り残され伝えられた沢山のお名前がある事によっても明らかですが「平和の神」であるという事を御存じない方が 多い様に思います。古事記の中で天照大神の御使で建御雷の神が出雲の国伊那佐の浜に降りついて「天照大神の御命令によってお使いに参ったのであるが、其許の治めている 葦原中つ国は吾が天照大神の御子孫の御支配なさるべき国であると仰せられたが承知致されるか?」と大国様に言上なされました。その時大国主大神は「私は異議はありませんが 吾が子事代主の神が何と申し上げますかお聞きください」と仰せられ事代主大神も、この国は天津神の御子におあげなされました。もう一人の御子建御名方の神は逆らって 力競べをし建御雷神に負けて信濃の諏訪湖のほとり迄逃げて降参し恭順を誓った一幕がありましたが争わず平和の裡に国譲りをなされたお徳が記されてをります。
何代もにわたって国造りをなされた国を争わずに譲られたお徳こそ「平和の神」のいわれです。平和を愛する神大国主大神の御神徳が、現在の世界状況の中で、 今日の争い事の多い世相の中に大きく動いて頂き度いと切実に祈らずにはいられません。地球上に戦争してる国がなくなる様にその為には真理を見究めていかなる妥協も許されません。 いかなる理由があろうと人と人が殺し合う争いを神が許す筈がありません。 ベトナム問題では声を大にしてアメリカに抗議致します。アメリカは神の前にけんきょになってざんげすべいです。繰り返す様ですが、平和の神である大国様の御神力が大きく 動かれて一日も早くベトナムに平和が来るように皆様もお祈りして下さい。 そして「譲りにゆずられた「和」の神の御神徳を一軒一軒の家の生活の中で生かし、念じて下さいませ。」


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