昭和47年8月28日 
第32号
出雲大社おくにがえり

 「おくにがえり」とは、日本人の「心のふるさと」へ帰えるという意味で古代の私達日本人の先祖たちが出雲大社を「心のふるさと」として敬い慕って詣でてた事からできた言葉だと 思います。心の親は「大国様」その心の親のもとへさとがえりしてくるという意味です。八月六日午前九時十五分の「ひかり」で東京駅を出発し大神神社、出雲大社へと総勢七十二名が、 一人の落伍者もなくお詣りして無事八月九日に帰京出来ましたが先づ親神様に感謝でございます。
 役員の方を始め、青年部、お世話下さった方々のお骨折に深く感謝します。思い出せば五年前神の御霊示をお聞きし一人でお行に出ました出雲大社へ年毎にご一緒する方が増え 賑々しく参拝できた事は感慨無量でございます。いかに大きな御神徳のお蔭かと恐縮しております。
「我が」「我が」「我が家」「我が家」と自分の事のみ、人の事はかまっていられないという様な自己本位の世相の中で七十二名の方が大国様に詣でるという心を一つにして、 お互いに譲り合い助け合って和になった行動は、苦行が苦に感じられなくなり本当に心温まる旅が出来ました。さぞかし親神様も皆さんの誠心を喜ばれ霊力をおさづけ下さった事と 信じております。帰路の車中では皆さんが、もう来年のおくにがえりの話で花が咲き、反省すべき点、よりよく発展してゆく為の意見が続出した事も又喜ばしい事でした。 来年は又同志が増えて更に賑々しくお詣りできる事を期待しております。又苦を果たされて、”和”になられた大国様の御徳を慕って私共もお詣りの時だけでなく、 日々の生活の中で心を忘れないで心のこもった言葉、行動とし、苦を果たして”和”になる行を積み重ねて、家庭の平和、社会の平和、国の平和、世界の平和へとつながるように 一歩一歩つみあげていきましょう。


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