昭和46年11月28日 
第25号
神殿落成によせて

 昨年12月に神殿の土地を求めてやっと授かった霊地に、一年足らずの中に、神殿の建立された事は本当に夢の様でございます。三年前より神殿建設の祈願をこめて、この日を 待ち望んでおりましたが全くの無から有を生ずる事なのですから、大いなる神のお力のお働きが人をして動かしめ、多くの真心の方々の心が形になって顕われて今日の落成を 迎えた事はまさに現在の奇跡とも云える事なのです。又三年前に「神殿は必ず出来る」と御霊示をいただいた時、私の目に、山道を登った小高い所に、千木や樫木のついた神殿を 写して下さいました。朝、御神殿の戸を明け、下の景色を見下ろす時、又下の道から御神殿の屋根を仰ぎ見る時、はっとさせられました。 全く三年前に私の目にうつして下さったとおりの地形であり形である事に気がつきました。「神はすべてをおみとおしでいらしたのだ。苦を果たさせて頂いた上で、御霊示通りの 御神殿を授けて下さったのだ。何という有難い事だ」と改めて神のお力に感謝致しました。建設途上には、資金面で行き詰まった事、法律的にややこしい問題、家族との調和、 又建築進行の思うようにはかどらないいらだち等々物心両面に色々のわずらわい困難に出会いました。然しすべて土壇場になって、神が人をし動いて下さったり助けられ守られて 参りました事を振り返ってみますと大いなる神の試練であった事を痛感します。数えきれない程の大国様のお力を頂いていながら、わづらわしい現象にとらわれて苦しい時、 「神よ、貴方の御神殿を建立させて頂いているのにどうしてこんなに苦しめるのですか?」と嘆いた事もございます。けれども今大いなる試練にあって、 「そうではない、苦しい事があるのは、自分の真心の働きがたらなかったのだ」と悟らせて頂きました。 『すべてをおみとおしの大国様が守っていて下さるのだ』という信念をなお一層深めてこのお徳にこたえるには、益々霊力を高め一人でも多くの方々のお役に立ち、大国様に 喜んで頂くことだと勇猛心を奮い立たせております。神に尽きない感謝と共に長い間建設の為にお骨折頂いた役員の方々を始め、真心からのご協力を頂いた心友会の皆様に 感謝申し上げます。毎朝皆様の家の御平安をお祈り申し上げております。


最新はこちらから


バックナンバー一覧に戻る



Copyright (C) 2000-2004 IzumoShinyuKyoukai Org. All Rights Reserved.