昭和46年9月17日 
第24号
出雲大社と大神神社詣で

 恒例の大神神社詣りと、出雲大社のおくにがえりに、今年は総勢五十名程で八月五日午前九時二十分に東京駅を発ち、八日まで行って参りました。心配された台風二十号にも 何の障りもなく、苦もなく守られた旅でございました。五日午後二時頃、奈良三輪の大神神社に着き、例年奏上させて頂くおごそかな中に華麗なるお神楽を奉納させて頂き、 総勢一人一人のお名前をよみあげてのお祝詞をあげて頂きました。
 大国様が御自分の幸魂、奇魂を祀られた三輪山の三つの鳥居のご説明を小林神官に伺い、いつも変わらぬ神職の方々の暖かいおもてなしを受け、早夕飯を頂き六時頃迄 ゆっくりさせて頂きました。すくすくと育った杉の樹木にも、大国様の息吹を感じられる思いでございました。本当に三輪神社では、大らかな抱かれている暖かい御神徳を感じられます。
 大阪発、夜行の九時二十五分発「だいせん」で一路出雲へと向かいました。車中も出雲駅についた時も、土砂降りの雨でしたが、鶴山会館に着き、お詣りする時はすっかりいいお天気になり、 何の支障もありませんでした。
 今年は、お神楽殿にて子家管長様にお祝詞を奏上して頂き、お言葉まで頂戴して、本当にありがたく感激でございました。又翌朝は丁度甲子祭のお詣りで、はからずも全員参列させて頂きました。 ご神殿のおそば近くで、国造様のお祝詞で古式豊かなお祭の行事に詣ずる幸せを、感激と感謝で身も心もしびれる思いでございました。 大国様の大らかな温かい御神徳に守られて、一同何の事故もなく障りもなくおくにがえりの出来ました事を、皆様と共に感謝致します。
 大国様の教えの中に
 ○人生の最後の華は、神心の人となるにある。
 ○何も持って逝けぬからには、せめて徳だけでも残してゆきたい。
というお言葉があります。御存命中に苦を果たし、国造りの大業を成しとげられた大国様は、このお言葉の通りの人生を過ごされたからこそ杵築の社に神として祀られ、 神無月に神々のお集まりになる大神として現代に至るもそのお徳をたたえられ、仰がれる神として私共の御守護神として、私達の心の中に生きていらっしゃるのでございます。 人生は和魂と荒魂だけでなくその上に幸魂と奇魂とのある事。「汝自身の神を忘れるな」という事を、私共に教えられているのでございます。素直な心で慕いよる者には、 神は人をして道を拓いて下さいます。神性を輝かし、与えられたなりわいに精一杯真実に生きる者には、必ず御守護下さいます。御神力を信じ、猶一層各々個人の生活の中に 信仰を活かして下さいませ。


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